第21番札所 八溝山 日輪寺 天台宗 茨城県久慈郡大子町
第二十一番札所の八溝山(やみぞさん)日輪寺(にちりんじ)は、坂東三十三ヶ所観音霊場巡りの一番の難所とされています。
公共交通機関を使うならJR水郡線の常陸大子駅から茨城交通バスに乗車して蛇穴バス停下車、そこから険しい山道を約2時間歩くというのが順路のようです。それはムリという巡礼者は常陸大子駅からタクシーで40分かけてお参りされるとか・・・。
そんなことは私たちには到底出来ませんので、ここだけ(というか茨城の札所21番から23番まで)は、自宅からクルマを利用して参拝することにしました。
しかしクルマでも難所だという事なので、念のため順路を事前に調べておきましたが、結局途中からナビ頼りになりました。
当初は大子町の方から28号線を上がり、参拝した年の3月に復旧したばかりの県道248号に入って日輪寺に向かう予定でしたが、何故か栃木県の方から28号線に出て下りるような順路になってしまいました。
これが又すごい道を通ります。どこかで何かを間違えたんだと思いますが、クルマがやっと一台通れるかどうかという細い道で、対向車どころか人が歩いていてもどうしようない道です。実際に途中で1台すれ違いましたが、そこはたまたま何とかなる場所でしたけど、あれが少しズレていたら大変な目に会うところでした。
予定した道とは逆方向から県道248号に入りましたが、248号線もクルマがすれ違うのは厳しい道ながら、それでも何とかなりそうな道路でしたので、ホッと緊張感が緩んだ気がしました。
大変な思いをしてやっとたどり着いた八溝山の八合目にある日輪寺は、駐車場が案外と広くて停めやすくて良かった。
日輪寺は役ノ行者が開基し、大同2年(西暦 807年)に空海が中興したとされる寺院で、茨城と福島・栃木の県境の八溝山にあります。昔から「八溝知らずの偽坂東」と言われて、参拝が大変なお寺として知られています。
何度も火災に会っているようで、本堂もコンクリートの小さな建物で、ご住職もこちらで暮らしているわけでもなく、それ程歴史の重みを感じるような雰囲気は感じられません。
こんな山奥の辺鄙な所にこんな立派なお寺があるのか・・・となれば感動もひとしおだったと思いますが、残念ながら特にそういったものは感じられませんでした。
しかしクルマで行っても大変な思いをしたので、達成感のようなものは感じました。
私たちは比較的早い時間に着きましたが、既に参拝されている方が何組かおられたのには少し驚きましたね。
御朱印は本堂にいらしたご住職から頂きました。
帰りは日輪寺から大子町の方に向かい、折角ここまで来たので、歩行者専用の橋としては本州一だという竜神大吊橋に寄りました。
この橋はバンジージャンプが出来る事でも有名で、私も生まれて初めて生でバンジージャンプを見ました。私にはとても出来ませんが予約はいっぱいのようです。
昼食を摂った後は22番と23番を参拝しましたが、両寺とも町中にあり日輪寺ほどの難所ではないので楽チンでした。