第31番札所 大悲山 笠森寺 天台宗 千葉県長生郡長南町
第三十一番札所の大悲山・笠森寺は、茂原駅南口から上総牛久駅行きのバスに乗って笠森バス停で下車、徒歩5分くらいで笠森寺の参道入口に着きます。
笠森寺は四方懸造りの観音堂が国の重要文化財に指定され、岩の上にそびえる特徴あるお堂ということもあって、千葉県の観光名所になっています。
同じ日に参拝した32番の清水寺が静かな雰囲気の古刹だったのに比べると、参拝される方が大勢いましたが、皆さん自家用車か観光バスで訪れているようで、路線バスはそれ程混んで居ませんでした。
笠森寺は寺伝によれば延暦3年(西暦 784年)に伝教大師・最澄が、楠の霊木で十一面観音菩薩を刻み安置し開基したとされています。
延暦年間から禁伐林として保護されてきたという森林の中にあり、古来より巡礼の霊場として「笠森観音」の名で知られた古刹です。
鬱蒼とした森の中を通る石段の参道を上って行きますが、この参道の石段が意外とキツかったですね。疲れたなぁ、まだかなぁと思った頃に、やっと山門にたどり着きます。
山門をくぐった正面にあるのが、61本の柱で支えられているという観音堂で、さすがに国の重要文化財という感じのするお堂は下から見上げても立派です。
清水寺の舞台を思わせるような造りですけど、四方懸造りの観音堂は日本で笠森寺だけとの事。
観音堂の階段は75段あるそうですが、少し上がった沓脱ぎで靴を脱いで観音堂にお参りします。拝観料が200円かかりますが、大勢の方がお参りしていました。
私たちが参拝した時は午歳御開帳ということで、本来は秘仏である御本尊の十一面観音さまを真近で拝顔できました。ありがたいことです。
御朱印もこの観音堂の中で頂きますが、それ程広いお堂ではないので大変混雑していました。
観音堂の中は回廊になっていて、そこからぐるりと笠森寺の境内を見下ろすことが出来ます。なかなかの絶景でした。
笠森寺には何度か行こうとして行けない日があって、何だか御縁がないような気がしていましたが、こうして無事に参拝出来て良かったです。
本尊:十一面観世音菩薩
所在:千葉県長生郡長南町笠森302
納経時間:(夏) 8:00 ~ 16:30
:(冬) 8:00 ~ 16:00
拝観料:なし
詠歌:日はくるる 雨はふる野の 道すがら かかる旅路を たのむかさもり