第16番札所 五徳山 水澤寺 天台宗 群馬県渋川市
第十六番札所の五徳山・水澤寺は伊香保温泉の近くにあり、水澤観音の名前で観光地としても親しまれている群馬の名刹です。
飛鳥時代に推古天皇・持統天皇の勅願により高麗の高僧恵灌僧正が開基したと伝えられています。
水澤観音に参拝したのは、およそ14年ぶりでした。14年前は家族で猿ヶ京の温泉に宿泊した帰り道にクルマで寄りましたが、今回の坂東三十三観音の霊場巡りは基本は電車とバスと歩きで廻るようにしていますので高崎からバスを使いました。
JRの高崎駅から伊香保行きの群馬バスに約1時間ほど乗り水沢バス停で下車、少し坂道を歩いたところに水澤寺の山門が現れます。
私たちが出かけた時は観光シーズンでしたし、バスが混んでいるかと思っていましたが、案外と空いていました。9:55高崎発で時間も少し中途半端だったのかも知れません。
水澤観音には観光地らしく広い駐車場があります。大抵の人はそちらから参拝に訪れるため、参道と仁王門から急な石段を登ってお参りする人は少なく、私たち夫婦はふうふう言いながら、ゆっくりと石段を上がりました。
仁王門では仁王像と風神・雷神が祀られています。仁王門には歴史を感じますが、仁王像は比較的新しいのかキレイな仁王さまでした。
また仁王門は小さな階段で楼門の上に昇ることが出来て、釈迦三尊像(釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩)をお参りできます。
参道の石段を登り切ると、真正面が本堂で十一面千手観世音菩薩が御本尊になります。まずは観音様にお参りしてから、御札場で御朱印を頂きます。
本堂脇の六角二重塔(開運六地蔵)は群馬県指定の重要文化財で、内部は回転する六地蔵尊を安置する非常に珍しい構造になっていて、これを3回廻すと供養になるそうです。もちろん家内も私も廻させて頂きました。
また釈迦堂が特別無料拝観中でしたので、こちらも拝観させて頂きました。
昼食には日本三大うどんの一つである水沢うどんを頂きました。水澤観音の周辺には沢山のお店がありますが、どこも美味しいと思います。
本尊:千手観世音菩薩
所在:群馬県渋川市伊香保町水沢214
納経時間:8:00 ~ 17:00
拝観料:なし
詠歌:たのみくる 心も清き 水沢の 深き願いを うるぞうれしき