第26番札所 南明山 清瀧寺 真言宗豊山派 茨城県土浦市
第二十六番札所の南明山・清瀧寺には、JR常磐線・土浦駅西口のバス停で神社口行きのバスに乗車し、さん・あぴおバス停で地域のコミュニティ・バスに乗り換えて清瀧寺バス停まで行き、バス停から徒歩5分という行程で出かけました。
しかし残念ながら2014年3月末で、このコミュニティ・バスは廃止とのこと。現在(2016年4月)はこの方法で清瀧寺に行けません。
利用者が少ないというのは、どの地域でも多かれ少なかれあることなので仕方ありませんが、今の日本の地方の現状を如実に表しているようです。
今なら土浦駅西口から筑波山口行きの関東鉄道バスに20分乗り、藤沢十字路で下車して徒歩1時間だそうです。土浦からレンタサイクルを利用して約1時間かけて行く経路もあるそうです。
早めに参拝しておいて良かった。
寺伝によれば、清瀧寺は推古天皇15年(西暦 706年)に勅願によりこの寺の背後の山(龍が峰)に聖徳太子御作の聖観音像を安置したことが創建と伝えられ、大同2年(西暦 807年)に現在地に移されたと言います。
石段を登り天保年間(1830~44年)に再建された仁王門をくぐった先に本堂がありますが、火事で消失したものを再建したそうで、残念ながらコンクリートで作られた本堂です。
住職さんもいないみたいで、坂東三十三ヶ所観音霊場の一つとされる由緒あるお寺にしては、ずいぶんと寂れた感じを受けます。
私たちが参拝した時には、他の参拝者がお一人居ただけなのには少々驚きました。
御朱印は本堂横の納経所で受け付けて頂けますが、地元のボランティアの方が対応されているとのことで、他のお寺さんとはずいぶんと趣が違います。
このお寺が抜けたら坂東三十二ヶ所の霊場になってしまうんでしょうか?
由緒正しいお寺の現状に少し残念な気持ちがありますが、さりながら無住のお寺を守っている地元の人の志には感謝です。