第12番札所 華林山 慈恩寺 天台宗 埼玉県さいたま市
第十二番札所の華林山 ・慈恩寺は、東武野田線の豊春駅で下車して、歩道のない2車線の道路を約30分ほど歩くと、岩槻北陵高校の先に見えてきます。ただ豊春から歩いた場合は、山門はお寺の反対側になります。
この豊春から慈恩寺までの道はクルマの交通量がそれなりに多かったので、私たちはあまり急がずにゆっくりと歩きました。
慈恩寺は天長元年(西暦 824年)に慈覚大師(円仁)によって開かれた寺院で、往時は興隆を極めたらしいですけど、現在は古刹という雰囲気こそ感じられるものの、広大な寺院というよりは地域に根付いたゆったりとしたお寺さんという印象です。
また西遊記でお馴染みの玄奘三蔵法師を記念した玄奘塔があることでも知られたお寺だということです。
駐車場は存外広くて、クルマで参拝に来るには良いですね。
御本尊は寛永年間(1624~1643)に天海僧正が比叡山より招来したという千手観音です。
観音巡りの多くのお寺では、御本尊が秘仏で拝めないか、拝めても遠くて暗くてよく見えないことが多いのですけど、ここは本堂にお祀りされているお姿をゆっくりと拝むことが出来ました。
また参拝した季節が良かったので、境内でキレイに咲く藤の花が見られました。
御朱印を頂く際に十句観音経とお寺の案内を付けて頂き、待つ間にお茶までご馳走になりました。有難うございました。
拝観してとても気持ちの良いお寺さんでした。
華林山 慈恩寺(慈恩寺観音)の御朱印と情報
本尊:千手観世音菩薩
所在:埼玉県さいたま市岩槻区慈恩寺139
納経時間:8:00 ~ 17:00
拝観料:なし
詠歌:慈恩寺へ 詣る我が身も たのもしや うかぶ夏島を 見るにつけても