第27番札所 飯沼山 円福寺 真言宗 千葉県銚子市
第二十七番札所の飯沼山・円福寺は銚子電鉄・観音駅から徒歩5分ほどですが、私たちは銚子電鉄に乗らず、JR成田線の銚子駅から15分ほど歩いて円福寺に参拝しました。
円福寺は本堂と大師堂が少し離れた場所にあって、少し分かりづらい感じがします。
本来は先に御本尊に参拝してから御朱印を頂くのですが、銚子駅からも観音駅からも大師堂の方が近いので、先に大師堂にお参りして、大師堂の隣の納経所で御朱印を頂き、それから本堂の方に向かいました。
大師堂は普通のお寺さんと言う感じで、墓地もあるし地元の檀家さんの法事も行っているようです。この日も法事が行われていたようで、喪服を着ている方をお見かけしました。
大師堂から歩いて5分程で本堂の仁王門に着きます。あまり古さを感じないキレイな仁王門です。
円福寺は飯沼観音とも呼ばれ、寺伝によると神亀元年(西暦 724年)に観音さまの夢告を受けた漁師が十一面観世音菩薩を網ですくい上げ、弘仁年間(810年 - 824年)にこの地を訪れた弘法大師・空海が開眼したという、古くから多くの信仰を集めた銚子の名刹になります。
昭和20年に空襲で多くのお堂を焼失したとの事で、仁王門も本堂も五重塔も、まだ朱色が鮮やかな感じがして歴史は感じませんが、それでも銚子の町の中心に構えた寺院に創建当時の佇まいを感じます。
本堂のある境内はそれ程広いわけではありませんが、昔は本堂も大師堂も一つの境内にあったという事ですから、往時はずいぶんと大きなお寺さんだったのでしょう。
境内に新しい五重塔や大仏様などがあって、なかなか立派なお寺という印象でした。
飯沼観音をお参りした後は、せっかく銚子の方まで足を伸ばしたということで、観音駅から犬吠駅まで銚子電鉄に乗車して、坂東三十三観音霊場ではありませんが犬吠の満願寺に参拝しました。
銚子電鉄は雰囲気のあるローカル線で、どことなく鎌倉の江ノ電を連想します。5月の連休中ということでお客さんも多かったようです。
本当は犬吠まで来たら犬吠埼灯台も見たかったのですけど、そこまでの時間はなく、満願寺をお参りした後は駅近くで昼食をとり銚子まで戻りました。
銚子はとても気持ちの良い所でしたので、機会があればまた行きたいですね。
本尊:十一面観世音菩薩
所在:千葉県銚子市馬場町293
納経時間:8:00 ~ 17:00
拝観料:なし
詠歌:このほどは よろずのことを 飯沼に きくもならはぬ 波の音かな