第32番札所 音羽山 清水寺 天台宗 千葉県いすみ市
第三十二番札所の音羽山・清水寺には、JR外房線・長者町駅から歩いて行きました。
駅の改札を出て直ぐに左折し、道なりにしばらく歩いて踏切を渡り、長者町駅から約45分ほど歩くと清水寺の参道の入口になる大きな駐車場に着きます。
道の途中に案内板も出ていますし、迷うような道ではありませんでした。
ただ参道の入口から清水寺の仁王門に向かう坂道は、ゆるやかに見える割には年配者にはキツくて、途中で休み休みして歩きました。
坂道を登りきった先に乗用車用の駐車場が有り、その先が中々風情のある仁王門になります。
この仁王門の仁王様がどことなくユーモラスです。
仁王門をくぐると石段の先に朱塗りの四天門が見え、更にその先に清水寺の本堂があります。
広大な寺院ではありませんがコンパクトにまとまっていて、坂東の観音霊場巡りのお寺というイメージによく合った雰囲気がするお寺です。
清水寺は延暦年間(西暦 782年 - 806年)に伝教大師・最澄がこの地を訪れ草庵を結んで十一面観世音菩薩を安置し、大同2年(西暦 807年)に慈覚大師・円仁がこの地を訪れ千手観世音菩薩を刻み、坂上田村麻呂に建立されたという古刹です。
御本尊は千手観世音菩薩、奥院の御本尊は十一面観世音菩薩になっています。
境内には、四国・坂東・秩父などの札所100か所の御本尊を祀る百体観音堂や、赤穂浪士の供養のために作られたという四十七士の像、閻魔像などがありますので、お参りをさせて頂きました。
本堂の脇の納経所で御朱印を頂いた後は、31番札所の笠森寺に行くために大急ぎで長者町の駅に戻ります。
何しろ電車の本数が少ないので、乗り遅れると次は一時間後になってしまいます。笠森寺に行くバスの都合もあります。それに長者町駅前にはお店も何もないし、あそこで電車が来るのを待っているのもつらそうです。
せっせと歩いて、何とかギリギリ電車に間に合う時間に長者町駅に着きました。
本尊:千手観世音菩薩
所在:千葉県いすみ市岬町鴨根1270
納経時間:8:00 ~ 17:00
拝観料:なし
詠歌:濁るとも 千尋の底は 澄みにけり 清水寺に 結ぶ閼伽桶